TikTokやyoutubeからみるコンテンツ生産の動き
以下の記事をはてなブックマークから見つけて読んでみました。
興味深いのは以下です。
ストリーミングやTikTokなど、バイラルするコンテンツでは、次のアクションを起こすまでの「スピード」が重要視されます。その中で、A&R専門レーベルやマネジメントが、メジャーレーベルとクリエイターとの橋渡し役として機能してきました。新人を発掘するために必要な情報にアクセスできる体制を最大活用しているのがコロムビアレコードやRCAレコードの売りの一つと言えるでしょう。
ここでいうスピードは有る種「オープン」と言い換えることができるかもしれないです。企業や特定の人が有していた既存コンテンツの権利を一部開放・オープン化することで、派生したコンテンツを見知らぬ人が生み出す、有る種健全なインターネット的動きが発生していると思います。
人を集客できるプラットフォームという立場×UGC(User Generated Contents)の仕組みの中でいかにyoutuberのようなクリエイターやtiktokのようなインフルエンサーを作り出すか、コンテンツやアイディアの実現の発生のハードルを下げられる工夫が各所で行われており、それが記事でいうスピードなのかなと感じます。個人的には権利開放のオープン化によるクリエイティビティが進む、というイメージが近いのですが、既存権利をうまく活用した形で人の注目や人気が集まればそれはある種認められたコンテンツになりますし、特にエンターテイメントやNetflixやAmazon Prime、漫画、映画、ゲーム等色々なコンテンツ同士、人間の可処分所得を争っている中で、「スピード」というのはとても大切なものであり(既存の権利を派生させて、さらにビジネス拡大ができるならなおさらであり)、プラットフォーム側としても他のプラットフォームと戦う中出魅力的なコンテンツを以下に量産できるか、というところがポイントになります。
個人的に関心があるのが、1つのコンテンツ自体の時間の概念がどうなっていくかです。映画のような2時間程度のコンテンツのようなものは引き続き、続くのか。
現在においては、なんとなく、コンテンツの消化のスパンがすごい短くなってきているのではないかと感じます。youtuberの動画コンテンツもだいたい10分に納められていることやtiktokのような短い動画から見られるように、この動き自体は人間に対するコンテンツの供給が過多なのか、はたまた、作り出すクリエイターが、以前よりもいわゆるプロと言うよりセミプロ、もしかしたら素人がコンテンツが作れるようになっても長いコンテンツは流石に作りづらいのかわかりませんが、大量の資金を投じて2時間の大作を作り上げる等の動きがどんどん希少化していくような気がしており、逆にその動きができるような企業が各プラットフォームと違いニッチなポジションを確保できるような気がしますが(但し人間の可処分所得の総時間をどこまで奪えるかはわかりません)、そこまでしっかり調べていないのでわかりません。
この議論を超えて、コロナが戻れば、よりライブ等の観客者も一体となって楽しめる物理的なエンターテイメントについても再度復活する気がしますし、なによりその熱量を表現できるプラットフォームのほうが、マネタイズ(=利益の話は置いておいて、売上は生み出しやすそう)はしやすそうです。